現代語訳
サクラの花の盛りは、一年中で日照時間が一番短い冬至から百五十日目とも、春分の九日後とも言われているが、立春の七十五日後が、おおよそ適当である。
原文
花の盛りは、
冬至 より百五十日とも、時正 の後、七日とも言へど、立春より七十五日、大様 違 はず。
注釈
太陽が一年中で天球の最も南に寄った日。北半球では日照時間が最も短くなる。
昼と夜の長さが同じ日。秋分、春分の二日後。ここでは春の時正を指す。
立春
陰暦で、冬から春に入るはじめの日。鎌倉末期では四月二十日から二十二日頃。