凡例

 一 本訳は主として、学生諸君の受験勉強用にはきわめて適さない意訳であり、訳者の感情も少なからず挿入されている。

 二 本文は普通に本屋で売っている岩波文庫・黄色の『新訂 徒然草』と角川ソフィア文庫『改訂 徒然草』と講談社学術文庫『徒然草 全注釈』を底本とし、大修館『中学国語総合便覧』と旺文社『古語辞典』、三省堂『三省堂国語辞典』を参考にした。ただし、翻訳中に岩波文庫を紛失したため、途中より角川ソフィア文庫だけで対応した部分もある。

 三 脚注は気が向いたときに付けている。つまり底本のパクリである。

 四 現代語訳は原文に則さず書き進め、特に尊敬語及び謙譲語については完全に無視している。

 五 原文は、訳者が親切な人から頂いたテキストデータであるが、訳者は、その親切な人と音信不通の状態であるため、出典は定かでない。

 六 二〇一六年の改訂にあたって、原文に手を入れた。