徒然草 第六十五段 現代語訳 近頃の冠と言えば、昔と比べると、ずいぶん長くなった。ビンテージ物の冠ケースを持っている人は、端を継ぎ足して使うしかない。 原文 この比の冠(かうふり)は、昔よりははるかに高くなりたるなり。古代の冠桶(かうふりをけ)を持(も)ちたる人は、はたを継(つ)ぎて、今用ゐるなり。 注釈 冠(かうふり) 諸本に「かふり」「かむり」「かうふり」とあり、どう読むか決めがたい。正徹本には「かうふ(ぶ)り」とある。 冠桶(かうふりをけ) 冠をしまう箱。 共有:TweetTumblr で共有 PREV 徒然草 第六十四段 NEXT 徒然草 第六十六段 SNSでもご購読できます。 ソーシャル